JMRX勉強会【ソーシャルメディア分析最前線】に行ってきた

○JMRX勉強会【ソーシャルメディア分析最前線】


講演者はホットリンクの内山さんでした。
Ustでいくつかお話を聞いたことがあり、非常に興味を持って話を伺いました。


お話の概略は@tetsuroitoさんのブログによくまとまられているので割愛します(笑


以前にオプトークIVSでのお話とも重なる部分もあるので参考までに。


今回のお話は、非常に刺激と示唆に富むものでした。
その中の一部を。


ソーシャルメディア分析は「風を読む」ことに似ている


今回非常に強く思ったのはこのことです。
既存のリサーチデータは、定点的な状態の評価や要因を分解することに価値を見出してきたと思います。
その価値を十分に発揮できるように、聴取方法を工夫して発展させてきました。
言い換えれば、うまくコントロールして情報を収集してきたのだと思います。
だから、比較的精緻な評価が可能になりますし、要因の分解も可能です。


一方で、ソーシャルメディアデータは収集時点ではコントロールできません。
その後のフィルタリングで分析しやすい形にします。
ですが、従来求めていたような精緻な評価・要因の分解には限界があるように思います。
フィルタリングでコントロールできる要素はごく一部でしょう。


しかし、それはソーシャルメディアデータの苦手としている部分に目を向けているに過ぎません。
良い点に目を向ければ、オープンに記述されている個人の意見が抽出可能で、そのボリュームを定量化できる、その結果として世の中の感情的なトレンドやアクティビティを間接的に「知る」ことができる点があります。
繰り返しになりますが、それは必ずしも精緻なものではないでしょう。
ですが、世の中が市場が、どう動いているかを知る手がかりになるはずです。
(分析者が優秀であることが求められるとは思いますが。)


ソーシャルメディア分析はカネになるか

ソーシャルメディアデータ自体はタダ、です。
その取得・分析にはコストがかかります。
サービスはそのコストに付加価値をつけて販売します。


この付加価値をどうつけるか。
そこにビジネスとしてのキーがある、というお話に僕には感じられました。
検索データや購買データとリンクさせて付加価値を出すというのも一つの路線。
新しい分析手法を開発して付加価値を出すのも一つの路線(ただしあんまり儲かりそうもうない。)


データとして面白い、知見を導ける!
これはもちろんすばらしいのですが、カネを生まないサービスは維持できません。
この視点を僕たちは忘れてはならない気がします。



今日はここまで、