フェイスブックインパクト つながりが変える企業戦略

○フェイスブックインパクト つながりが変える企業戦略


話題になっている本なので、押さえておこうと読んでみました。
(職場近くの本屋では、その後欠本が続いているようです。大人気ですね。)


著者はスケダチ・高広氏、トライバルメディアハウス・池田氏、バーソンマーステラ・熊村氏など、僕でも存じ上げている有名な方々です。


池田氏facebookの市場環境や特性を解説し、熊村氏がfacebookによるマーケティングコミュニケーションについて考察、米国・日本での事例紹介をはさみ、高広氏がfacebookの背景に存在する現象・特性を噛み砕いて解説・展望を示しています。


twitter上では「第6章から読むといい」という意見が多くありました。
僕も確かにそのほうがいいかもなぁ、と思う一方、facebookに触れたことがない人はやはりはじめから読んだほうがいいと思います。
ただ、類書で第6章のような解説はあまり読んだことがなく(少なくとも和文献では)、ここに記述されているよう内容は、サービスの特性を理解し、新たな展開を考案していく上ではとても重要な内容のように思います。
(高広氏の社会学のバックグラウンドがあるからこその解説なようで、社会学の基礎を抑えておくことはソーシャルメディアを利用したビジネスに携わる上で有効なのかなぁ、と漠然と思いました。)


リサーチャーにとっても、facebookの持つ特性やその広がりは無関係ではありません。
自らがこれを利用したサービスを展開するチャンスがあるというよりも、エンドクライアントがそこに巻き込まれつつあるのですから。


ボリュームもたっぷりで、網羅性もあるので、一読の価値があると思います。