ヴィオラ、買いました

完全に個人的な話なのですが(というか個人のブログの時点で『個人的』なのですけど)、ヴィオラを買いました。
まぁ、アマチュアなので流石にプロの楽器のレベルでは全然ないのですが、個人的には大きな買い物です。


イタリア製の新作で、日本人製作者によるヴィオラです(20代後半の若い方とのこと)。
新作なので外見も非常にキレイだし、作りもしっかりしているようです。
音色は柔らかく、求めているイメージにぴったりでした。
とくにC線の響きが良くて、客観的に聴くためにお店の方に弾いていただいたときには、ちょっとゾクっとしました。
要は一目惚れです。


購入したところは、所謂、大手の楽器店です。
たまたまヴィオラフェアをやっていてそこに展示されていたものでした。
当初の予算からは随分オーバーしたのですが、一生続けていく趣味だと最近感じていたので、思い切って購入しました(高い買い物に慣れていないので、かなり躊躇しましたが)。


この楽器にたどり着くまで、5〜6件の楽器店を探して歩いていました。
全て、弦楽器専門店で所謂大手(クロサワとか下倉とか今回買ったところとか)は避けていました。
なんか専門店のほうが、しっかりとした楽器を取り扱っていそうということもあり。
で、色々弾いてみるんですが、何か物足りなさを感じるんですよね。
自分の設定していた予算に起因しているところもあるんですが。
でも、その予算から楽器を決めようとしていたんですが、なんか踏み切れない。
予算を超えるよさそうな楽器もあるのですが、なんか踏み切れない。
あと、製作地とかに惑わされて、何が自分の好きな音かがブレ始めてきました。
これは決められないなぁという感じでした。


今日出会った楽器は

  • C線の音が好みである
  • 大きめのヴィオラ(42cm)で音が大きく、良い響きで、大きいわりに弾きやすい
  • 新作で状態は良い

と3拍子揃っていて、価格帯も手頃(品質に比してという意味で)でした。
ちなみに、イタリア製は他の楽器屋さんでも、やはり音色の良さに秀でているものが多いかったのですが、僕の予算では手が届かなかったり、セカンドハンズなのでちょっと状態が怖いので躊躇していました。


うーん、どうしよっか・・・。
頭をもう一度クールダウンするために今回はやめとくか。
また別の楽器屋も廻ってみるか。
色々と考えたのですが、自分が気に入っていた音を出す楽器が目の前にある以上、青い鳥を求め続けても仕方ないのではないか。
というわけで最終的には購入を決めました。


多分あまり上手な楽器の探し方ではなかったと思うのですが、自分としては良い楽器に出会えたと思っています。
若い楽器と一緒にこれから弾いていくのが楽しみでもあります。
あと、同じ日本人で自分と同年代の製作者が作った楽器というのも惹かれた一因でもあります(とはいえ、一応イタリアの国内コンクール入賞作らしいので、作りとしてはしっかりしているのかもしれません)。


また、楽器選びを通じて、ブレやすい自分や何を頼りに物事を判断しているかを客観的に見ることができました。
大手より専門店が良いのでは、とかラベルがどうとか。
まず重要なのは楽器であり、信頼できるお店の人であり、音の響きであり。
価値を鑑定する目を、楽器に限らず養わないとなぁ、と痛感しました。


最後に・・・楽器を始めたのが高校生のときで、それからブランクを挟みつつ15年間弾いてきた今の楽器には感謝です。
ホントに初心者用の楽器なので、音は鳴りにくいヴィオラだし、圧力かけないと音量でない弓だし。
買い換えなかったのは「いつか楽器辞めるんだろうな」と思っていたからなのですが、結局社会人になっても続けています。この楽器だったからなのかもしれません。
なので、これからも時々は弾いてあげたいな、と思っています。


今日はここまで。