サピエンス全史
- 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: Kindle版
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色々と話題になっていた本であり、年末年始のまとまった時間がとれるタイミングで読み始めました。(Kindle版)
前評判通りサクサクと読み進められる展開で、何度か中断したものの仕事始めころには読了。
人類の歴史をいくつかの変曲点(革命)に重点を置きながら辿っていくというのが大筋の展開で、人類誕生〜現在〜そして未来へと進んでいきます。
本書で設定している変曲点は必ずしも斬新なものばかりではないです。
が、変曲点というフィルターを通してイベントや歴史の流れをみることで「気づき」が得られること、そしてそれは現在〜未来への示唆にもつながっていることを改めて教えてくれる。本書の意義はそこに集約されているのでは、と思います。
自分の生きる現在の当然は、決して安定しているコト/モノではないということを改めて突き付けられた感もあり、閉塞した視野を広げること/広げるための行動をとることを喚起することを助けてくれる効用も。
再読、じっくりまた読みたいです。
オーディオ環境を変えた話
今年に入ってからオーディオ環境を変えました。
もともとオーディオには興味がさほどなく、兄のお下がりをずっと使わせてもらっていました。
機種はBOSEのこちらで、これにはバズーカウーファーがついております。
もともとクラシック、ジャズ、女性ボーカル曲を流すことが多く、重低音をきかすこの機種とは決して相性がよいわけではないのですが、実家→一人暮らし→結婚(二人暮らし)→子供誕生(三人、四人暮らし)とずっと使い続けています。
今では日々、子供のための曲が延々と流れることとなり、「犬のおまわりさん」や「アンパンマンマーチ」をドゥン、ドゥンと曲調にそぐわぬ重低音とともに流すさまは趣深さすら感じるものがありました。
とはいえ、流石に家族形態や生活リズムが変わってくると、ニーズも変化してきます。単純にCDを再生、という機能だけではちょっともの足りないし、CDをゆっくり選ぶ→かける時間もそんなに無いわけです。
日々感じていたニーズとしては・・・
- スマホでradikoやspotifyを聴いているけど、スピーカーから流したい(スマホ→スピーカーをスムーズに切り替えたい)
- 100枚以上ある(これでも整理した)CDが収納スペースを圧迫しているのでこれを解決したい
- 子供がいるとじっくりCD入れ替えもできないのでスピーディに操作したい
などなど。
とすると、
ことが理想的かな・・・と考えました。
これを踏まえて、以下を導入。
marantz CDレシーバー Bluetooth・Airplay ワイドFM対応/ハイレゾ音源対応 シルバーゴールド M-CR611/FN
- 出版社/メーカー: Marantz
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: エレクトロニクス
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このレシーバーに対してオーディオ用NASをつなぐ。眠っていた無線LANルーターを子機にして・・・と環境を構築していきます。
※なお、スピーカーは定番のコレ。
DALI スピーカーシステム ZENSOR 1 ライトウォールナット ZENSOR1
- 出版社/メーカー: ダリ
- 発売日: 2011/09/20
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あとはひたすらCDをリッピング。ちょうど家族が数日家を空けていたので、その間、修行僧のようにリッピング。(その後、CDはディスクユ○オンで売却)
こうして、数日かけてようやく想定していた環境を構築完了。
実際に利用してみると、
- 家族が寝ているときはスマホでイヤホン→起きてからスピーカーから流す、が非常にスムーズに。
- なかなか聴く機会がなく眠っていた曲も、検索しやすくなったために気軽にきける
- スマホからON/OFF、選曲操作できるので非常に便利
- サーバーからの再生で曲名がレシーバーに表示されるのが意外に好評
となかなかよい感じです。
NASはデータ破損しやすいと聞くので、バックアップしっかりとりたいと思います。。。
※ちなみに長く共にしていたBOSEは兄のもとに戻り、サブ機として元気に稼働しているそうです。
2016年、出会ってよかったもの
1月もとっくに半ばをすぎましたが、今年もよろしくお願いします。
相変わらず更新頻度は少ないですが、ボチボチと更新していければ・・・と思います(これもずっと言っていますが。)
昨年は二人目の子が生まれ、上の子も2歳になり、家庭がにぎやかになりました。
これはこれでめでたいのですが、趣味に当てる時間は少なからず減っていきます。楽器を弾いたり、映画見たり、そういう時間ですね。
なので、スキマ時間の間にどうにか入れ込んだり、そもそも「趣味の方向性を子供の活動と合わせる」ことで楽しんでいたりします。
とくに後者は、子供がいない限りはとらない選択肢なわけで、「おぉ、意外によかった」「こんなによいとは知らなかった」と狭い視野を広げてくれたりします。
そんな中で2016年に出会って・使ってよかったものをいくつか備忘も兼ねてまとめておきます。
1.デジタル一眼レフカメラ
これは「趣味の方向性を子供に合わせる」形で買ったもの。
子供の成長記録や家族の思い出になるので、家族にも役立つ趣味ではあります。
もともとカメラに全然詳しくなかったわけですが、facebook経由でいただいたアドバイスを参考にしながら以下を購入しました。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D3300 18-55 VR IIレンズキット ブラック D3300LKBK
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2014/02/06
- メディア: Camera
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あまり良いものを買っても飽きたら怖いな、、、という思いもあり、初級モデル。Nikonのこのモデルが重さや扱いやすさで自身の感覚にマッチしていたので選択しました。
おすすめされた単焦点レンズを合わせて購入し、子供を中心に撮っています。
簡単にきれいにボケる単焦点レンズでの撮影に「おぉ!」と感動し、周囲の評判もよく、久々の「良い買い物」でした。
とはいえ、取り回しのよさの面ではミラーレス一眼のほうがよかったのかなー、とか、重さで敬遠していたペンタのほうが後から考えるとよかったかも・・・とか思うこともありますが、これはこれでヨシとしています。
2.カリマー:セクター25
一眼レフを持って子供を出かけるときのために購入しました。
二気室構造なので下の階層にカメラ、上の階層に子供のグッズ、ポケットに小物をいれて活用しています。
そもそもバッグをリュックタイプにしたのは、10数年ぶりで「手が・・・手が開く!なんて開放感!」と当たり前の快感に感動しました。結果、子供連れではないときも使い倒しています。この影響を受けて、仕事バッグもリュックタイプに変更することになりました。
3.fitbit ALTA
- 出版社/メーカー: Fitbit
- 発売日: 2016/05/20
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fitbit自体は2015年から導入していました。自分だけちょっと朝はやく起きので、目覚ましアラームは使いにくく、リストバンドタイプで振動で起こす機能のあるfitbitは好都合でした。
はじめはfitbit chargeをつかっていたのですが、ラバー部分が非常にはがれやすく、かつバンドと計測器部分が一体型なので修理≒全交換という利用のしにくさがありました。
また、純製のバンドも外れやすく、結果どこかに紛失してしまうという事態に。。。
後継機種のalta(純粋なchargeの後継は今度また出るようですが)は
- 本体とバンドが別
- 純製以外のバンドが豊富
というメリットにより、かなり使い勝手はよくなりました。
階段を上った段数をカウントする機能はなくなったり(誤差が大きすぎた? or 需要が少なかった)しましたが、基本機能で十分なので満足です。
4.図書館
子供と遊びに行く公園の近所に図書館があり、よく通っています。
公立図書館・・・ほんと小学生以来くらい通っていなかったわけですが、蔵書も新しいものが入っていたりして感心しました。これは使わないと損。。。
あとは、子供の本のスペースも読み聞かせを考えた作りになっていて、これも使わないと損だなぁ・・・と感じています。
5.ラジオ
テレビをゆっくりと見る時間がなかなかなくなり、家事や作業の合間に・・・というときにはラジオを聴くようになりました。
子供のころから映像メディアに慣れている自分にとって「ラジオ」なんて・・・という意識があったのですが、podcastを聴き始めたことから徐々に面白さにここ数年目覚めていました。とはいえ、どうしてもオンタイムでは聞きづらいので(Youtube経由で聞くこともできますが)面倒さもあり。
そんな中、昨年末からradikoのタイムフリーが始まったこともありより使い勝手が向上。
朝はFMをBGM代わりに流しておいて、何か作業のときはタイムフリーやTBSラジオクラウドで・・・という使い方がメインです。
スターウォーズ
恥ずかしながら、この連休になってようやく「スターウォーズ フォースの覚醒」を観た。
年始からバタバタしていて、ようやく落ち着いた3月末には公開が終わってしまっていた。
・・・いや、本当は時間は作ろうと思えば作れた。
なんか出遅れたな、という感覚が映画館へ足を運ぶ気力を萎えさせたのだと思う。
旧三部作は小学生〜中学生にそれぞれ10回くらいは観ていた。(吹き替えだけど)
特に「ジェダイの帰還(当時は復讐と記載されていた)」はすごく好きで、台詞も覚えるくらいだった。(吹き替えだけど)
声優陣も良かった(吹き替え)
新三部作は「ファントムメナス」で「んー」という気持ちになり、残り2部作を最近までちゃんと見なかった。
ロマンスとかいらねーし、救いねーし。
最近見直したら、マスターとパダワンの関係とか、上司部下の関係に重なってそれはそれでまた嫌な見方をしてしまった。
でも、「あーそういうことか」という改めて理解できた部分があり、スターウォーズへの熱を少し取り戻せた。
で、フォースの覚醒を自宅で観た。
あんまり映画の詳しいことはわからないけど、エンタメ要素をしっかり盛り込み、古くからのファンにも配慮した作りなのだと思う。(それはそれでファンは不満な点もあるのだろうけど)
レイはナウシカにダブる部分があって、なんかツボを押さえられた気がして参った。
次回作は映画館で見たい。。。
アドテクノロジーの教科書
- 作者: 広瀬信輔
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2016/03/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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職場近くで開催されていた『Markezine Day Spring 2016』(http://event.shoeisha.jp/mzday/20160303)で先行発売されていて、パラパラページをめくると網羅性が高そう&読みやすそうだったので購入しました。
仕事柄、広告効果測定・シミュレーション周りの分析を実行しているが、職務上そこまでアドテクの実際をキャッチアップしきれていない部分もありフォローのために。
非常にわかりやすい文体で、各アドテク領域に疎い人に向けて実践的な内容を紹介しているので、具体的なイメージや現在の動向を知ることができました。
(プレーヤーの紹介ページとか、この分野に明るい人は既知なんだろうけど、改めて外観できるのは個人的にはありがたかったです。)
時折、「あれ、結構説明端折っているのかな」という所もあるけど、本書の意図から考えると、むしろちょうどいいのかな、とも思えました。
measurementでは、私自身が展開しているサービス(メディアアロケーション)もチラっと紹介されており、ちょっと感慨深くはありました。
紙を使わないアンケート調査入門
一年以上ぶりの投稿となります。。
この間、子供が生まれたり、仕事でも変化があったり(会社は変わってないですが)と更新が滞っておりました。
またちょくちょく記事を書いていきたいなぁ、と思います。
- 作者: 豊田秀樹
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2015/05
- メディア: 単行本
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先日、ご恵贈いただき、僭越ではありますが、読後の感想をかかせていただきました。
本書はGoogleフォームを使ったWebアンケート調査作成および調査・分析技術をわかりやすい表現で伝えてくれています。
Googleフォームを使った、という部分が確かに目新しいですが、本書の意義は「若い初学者にとって、わかりやすく実践的な知識・スキルを効果的に学んでもらえる工夫がされている」ことにあると思います。
本書のまえがきでは大学生だけでなく、大学の先生、高校生、高校の先生へ向けたメッセージが送られております。
2012年度からの新教育指導要領で「データの分析」が数学Ⅰに組み込まれています(本書を通じて恥ずかしながら思い出したのですが)。これを受け、編著者は高校で、また高校を卒業した大学生を受け入れる上で、この「データの分析」を活用したデータリテラシー向上を図るポイントを伝えています。
私も実務上の経験から、学生時代から仕事に関わる数字、あるいは世の中に飛び交う数字を正しく理解するためのリテラシーを育くむことが重要であると痛感しています。このまえがきから、「データの分析」の実践を通じて、教科としての定着だけでなく、個人のリテラシーを高めてほしい、という思いを感じました。
また、情報セキュリティ・プライバシー保護に随所に言及されている点も、社会人(特にデータを扱う職業)になる上で大きな意義があります。
本書は、Googleフォームの使い方⇒調査設計・設問作成⇒集計⇒多変量解析で構成されています。
Googleフォームの使い方はキャプチャをつけて丁寧に解説しているので、操作上迷う事が少なく実践ができると思います。
(あらためて、Web調査の基本的な部分をこれだけ容易に実行できるGoogleフォームのUIに脱帽ではあります。。。)
調査設計・設問作成は、調査票の作成部分だけでなく調査全体の流れに沿って書かれており、初学者にもわかりやすい内容です。
回答バイアス、設問構成(キャリーオーバー効果)などビジネスで調査を構成する上で重要な概念のおさらいにも使えると思います。(恥ずかしながら社会的望ましさの影響を極力排すための「間接質問法」を私は認識しておらず、勉強不足を痛感しました(汗))
集計・多変量解析はRを利用して進められています。
アンケートデータ分析についての類書と比較しても、平易に、実務上の要請が高いポイントを中心に構成をされていると思います。
データ分析を習得していく上では、やはりRなど(手持ちにあるソフトウェアで)実際に手を動かしながら、データ構造の理解の進め方や分析プロセスを体感しておくことが必須です。
その点で学生の教育の上ではもちろん重要ですし、データ分析をどんな形であれ生業としていくのであればこうした体感を早くから始めるのが望ましいでしょう。
卒論で調査実施を控えた学生さんはもちろん、調査会社志望の人にもお薦めできます。
調査会社のアンケート調査担当若手であれば、(調査設計・設問は理解しているでしょうから)集計・データ解析の部分をカバーしていくとよいと思われます。(統計的検定は別途)
進化?退化?
訳あって3年前くらいに書いた分析報告書を見返す機会がありました。
おかげさまで日々案件を頂戴して過ごしてきた3年間で、それなりに経験も積んで・考え方も進歩してきている部分があるかなぁ、と思っていたわけなんですね。
で、改めて報告書を見返してみると「あれ、このときのほうがわかりやすいアプローチしているな」とか「この表現形、最近使ってないけど意外にいいなぁ」など(手前味噌なんですが)学びがありました。
ですので「振り返りもいいものですね」で終わればよかったのですが、以前に自分が書いたものにある種の新鮮さを感じている自分に怖さも感じました。
進歩しているかな、と感じている一方で、失われているものに気づいていないのではないか。
とくに昨年はある種「ウチ」に籠っていることが多かったのですが、メタ視点で捉えられるように環境も仕組み化していきたいなぁと感じた次第です。