イタリアとドリルと穴

1週間ちょいお休みをいただいてイタリアに行ってきました。
新婚旅行兼夏休みということで少し長めで・・・。


ヨーロッパへ行くのは初めてで、時差ボケが結構キツかったですね。
長時間の飛行機も、空気は乾燥するは、寝にくいわで相変わらず苦手です。
ともあれ、イタリアでは天候にも恵まれ、色々と廻ることができました。


嫁も僕も海外経験が豊富でなく、語学力もないので、今回はツアーに参加して廻りました。
本当は個人旅行のほうがゆっくりと、自由に過ごせるのですが、なんだか喧嘩になりそうで(笑)


ツアー参加者は、リタイアされた熟年夫婦が多く、あとは卒業旅行の学生が数組、新婚さんがもう一組という感じでした。
10以上の世界遺産を実質8日間で廻るかなり忙しいツアーで(正直もっとゆっくりの日程にすべきだったか・・・)、若手の我々もちょっとしんどかったのですが、熟年夫婦はかなり元気で「アクティブシニアとはこれか」というのを肌で触れた気がしました。


で、夕ご飯とかはその参加者と同じテーブルで食べたりするんですが、ある晩のテーブルはとても若い構成でした。
僕以外は全員女子で、大学生(4年生)×3とケータイのショップ店員(20代前半)と我々夫妻という感じ。


色々と話しながら、今の大学生くらいの子はこんなことを考えてんのかーと勉強していたんですが、そのうちにイタリアでどこで記憶に残ったかという話になっていきました。
そのうちに、おもむろにショップ店員の子が自分のスマホ(ドコモのGALXY)を取り出して色々と話だしたのですが、話を聞いていくうちに引込まれていきました。
とにかく、「ムービーの使い方がうめぇ!」とひたすらに感心。
いや、多分、今の20代では当たり前の感覚なのかもしれないんですけど、僕らなんかは普通にバシャバシャと写真をとるわけですね。
ところが、その子は目的地や景勝地につくと、まずムービーでゆっくり360度回転して周りの風景をとるんです。
まぁ、こういうことを僕なんかは考えもしないわけで。


で、終わったら(あんまり自由行動がないツアーなので)そこらへんのお土産を買ったり、食べ物食べたりする。
ある程度楽しんだら写真とりはじめる。
そういうのを自然にやってるわけです。
賢い。当たり前なんだろうけど賢い。


GALXYなんでカード変えればいくらでも撮れるので「このあたりもi-phoneより使い勝手いいんすよねー」と流石ショップ店員と言う感じで、一気に引込まれました。


ただ、多分普通にこうした使い方と機能とか聞いていても引込まれなかったのではないかな、と思います。
同じ時間を共有していた中で、優れた使い方としているのを見せられたことでその効用を深く理解することが、経験することができたからだろうなぁ、と。
マーケティングで使い古されている話で「ドリルを売るのじゃなく、穴を売る」という話がありますが、彼女の使い方は「穴を売っている」ことに相当していたし、そうなったのは共感や空想上で体験しやすい環境にいたからだと思います。


後者は非常に現実場面ではレアなわけですが、こうした工夫をどうできるかが重要なんだねぇ、とイタリアの地で改めて認識した次第です。