TokyoWebminingに行ってきた

ということで、最早プラチナチケットと呼び声高い「 データマイニング+WEB@東京(TokyoWebmining)」に行ってきました。
当日の詳細は主催者の@hamadakoichiさんのブログにまとめられているので参照を。


今回はソーシャルグラフ解析・ビジネス展開祭り、ということで、僕にもなんとかついていけそうな内容でした。


@shumeiさんの発表は「非常に足が早い商品」の需要予測に絡んだ話でしたが、単純に予測に落としこむ話ではなく、実際の課題発生場面と情報量を想定した対話形式の展開であり、良いシミュレーションの形式になっていました。
解(ソリューション)に至るまでの検討→意思決定がビジネスにおいては肝であり、その部分を体感できる内容だったのでは、と思います。


@millionsmileさんは「自殺傾向とSNS利用」のテーマで複雑ネットワークを利用したご自身の研究を紹介されていました。自殺と関連があると先行研究から言われる「isolation」を可視化できるSNSデータを用いて、コミュニティの所属傾向から「自殺(願望)傾向」「抑うつ傾向」を規定して関係性を分析するアプローチで、心理学出身の僕にも馴染みのある検討です。
つながりの可視化は非常な労力なようでしたが、意外(というか考察の幅が広い)結果が得られて興味深い研究でした。


@t_takaguchiさんは企業のセンサー技術を活用したネットワーク分析でした。時系列の変動を考慮しながらの分析で、門外漢の僕にもわかりやすい内容でした。ちなみに企業の技術は本日の日経でも紹介されていたようです。


@who_you_meさんの発表はtwitterに関する定量分析で、修士論文の内容とのことですが、文系社会学でこのレベルは流石に異端だったろうなぁ、と思います。解析自体はシンプルですが、twitterデータの各行動の持つ意義が考察されているからこその前提が垣間見えなるほどーと拝聴しました。


いずれの内容もバラエティに富んでいて、発表者の方々の研鑽のレベルが高く、流石TokyoWebminingと唸りました。。。
本業と絡んでいる方とそうでない方がいらっしゃると思うのですが、みな「意欲的」に取り組んでいられるのだろうなということが垣間見え、なんというか最近の自分に照らし合わせると身につまされる思いがしました。
一方で、ちょっと迷いがあったことに吹っ切れた気もします。


また、運営のレベルが非常に高く、参加者のボランティア貢献率が非常に高いなど、この質をキープできている所以はそのあたりにもあるのだろうな、と感じました。


なかなか自分のスキルとは見合わない部分もあるのですが、またお邪魔させていただければと思いました。