ソフトウェアとデータ構造・モデルの理解

仕事で統計モデルを用いたデータ解析を行う場合、既にその手法に精通していれば申し分ないのですが、理論的には理解しているものの実践経験が薄い場合があります。


各分析者が得意としている領域も違いますし、そもそも存在する分析領域も広いので、こうしたケースはままあることです。
また、新しい手法が浸透してくることもあり、多かれ少なかれそうしたことに出くわすことは多いように思います。


こうしたときに、SPSSなどといったGUIに優れた統計パッケージは強い味方になります。
簡単に、直感的に操作できますし、整ったアウトプットを返してくれます。
こうしたソフトが手元にあり、時間がないときは、使ってしまうと非常にラクです。


一方で、SASやRといったコマンドライン(Rは必ずしもそうではないですが)を用いたソフトウェアはこうしたときに非常に教育的な効果が得られるように思います。
数式をダイレクトに書く訳ではないのですが、パラメータを意識しながら設定することになり、モデルに対する理解と対応させながら実行していくことができます。


GUIに優れたソフトウェアは直感的、素早くアウトプットを得られる一方で、コマンドラインを打つソフトウェアは理解を深めることができる印象です。
(両方とも操作で行う本質は変わらないのですが。)


僕自身はプログラムは全く得意でなくて(学生時代から苦手でした)、あくまで感覚的なものです。
リサーチャーの方も、統計解析の理解を深めたいときはフリーですし、Rなどを使いながら学習していくとよいのではないかと思います。
最近は良書も多いですので。