心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

〇心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣


震災以降、心がワサワサと動く感覚がありました。
僕はどちらかというと冷静沈着なほうではないのですが、いつにも増して落ち着かない感じです。
単純な作業や、議論・ミーティングの場はそれでもよいのですが、複雑な集計・分析を行う際に影響するのではないかと少し不安に思っていました(幸い複雑な集計・分析業務が無い時期だったのですが)。


そんなときに本屋でこの本を見つけました。
シンプルな想定に「長谷部誠」の文字。
「長谷部」って、あのサッカーの長谷部か?
自分とは異なる分野のプロの「心の整え方」を見てみたいと思い、購入しました。


帯に「自己啓発本」と謳っているのですが、どちらかというと長谷部選手の考え方を独白している感じです。
その内容は、正直驚きました。
僕自身が直近で直面していた/している課題と似ている部分が多かったのです。
ただ、課題への取組み姿勢は、プロと「プロもどき」の差を痛感させられるものでした。


彼は今、27歳。
ですが、18歳から競争の中で生き抜くために考え抜いた末に習得してきた考え方・行動は、その年齢以上の厚みを感じさせるものです。


自分の磨き方、プロとしてのスタンス、闘う集団を作るキャプテンシー、地に足をつけて土台を固めることの重要さ。


とくに最後の「土台を固める」という姿勢は、今の僕には重要な考え方で随分、心が落ち着いてきたように思います。
この時期に出会えてよかったと思える本でした。