Journalism1月度号

○Journalism1月号「特集:曲がり角の世論調査」


購入して読んでいなかった特集をようやく読了。


個人的には後半3本が興味深かった。(前半2本は新しさはなかったかなぁ、と。)

  • 世論調査の弱点を補う ネットによる世論観測の試み

 萩原 雅之(トランスコスモス株式会社エグゼクティブリサーチャー)

 曽根 泰教(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、同大学DP研究センター長)

 七尾 功(ニコニコ動画政治担当部長〈株式会社ドワンゴ〉)


萩原氏の世論観測の試みはGallup社の調査を参考にしたものとのこと。
氏が最後に述べているように、従来の世論調査とは違うベネフィットがネット調査による「観測」には期待できるでしょう。
低価格によるトラッキングだけでなく、デモグラフィックスのセグメンテーションで分解したりできます。
各パネル保有者が独自に属性を整備していればそれも活用できることでしょう。
RDDの調査と並行して活用する、という方向性が期待できるのではないでしょうか?


ニコ動世論調査については、「もっと内部データを見てみたいなぁ」という印象。
属性(どれだけ把握できるかわかりませんが)にどのような傾向があるのか、回答傾向にどのような傾向があるのか。
従来型調査との比較をしてみたいものです。
その上で、ニコ動調査のもつメリットがより明らかになってくるのではないか、と思います。