因果の考え方
昨日のエントリーでは触れなかったのですが、よくサイエンス系の記事の書き方で因果関係があまり熟考されないまま書かれていると感じることがあります。
酷いときは、原論文の展開を無視して、結論だけ引用して適当に解釈しているときすらあります。(これは書き手の不勉強、怠慢によるものである、と言わざるを得ない。。。)
といっても、因果を論じることは簡単ではありません。
一般的にxがyの原因となる必要条件は
- xがyに先立って出現すること
- xとyの関連の強さ
- xとyの関連が時間・場所・対象によって変わらないこと(普遍性)
- 様々な観点からxとyの関連が矛盾無く説明できること(整合性)
が挙げられます。*1
ただこれも必要条件であり、十分条件ではありません。
さらに慎重な検討を重ね、「因果関係が認められそうだ」という可能性を提示することになります。
因果の検討プロセスは軽視すべきものではありません。
因果を論じることを恐れる必要はないですが、慎重にはなるべきだと思います。
正論としては。
今日はここまで。