ロングエンゲージメント なぜあの人は同じ会社のものばかり買い続けるのか
○ロングエンゲージメント なぜあの人は同じ会社のものばかり買い続けるのか
大手広告会社(D通?)の京井氏によるソーシャルメディアによる広告・マーケティング論。
非常に優しい、丁寧な、読みやすい本となっています。
構成はスタンダードで、情報量がインフレを起こしている現在においては「共感」を生活者との間に築くことが重要になっていることを実例と共に展開しています。
昨年の事例も豊富で、直近のソーシャルメディアを使った広告で何が話題であったかを整理するのにも役立ちます。
京井氏がカンヌ広告祭で感じた以下の文章は最近になって私もようやく腑に落ちてくるようになりました。
「ソーシャルメディアは、てっきり広告に活用できる新しいツールだとしか思っていなかったけど、どうやらそうゆうことじゃないようだ。いわば人と人、さらに企業をもつなぐ、ものすごく大きなプラットフォームということらしい。・・・」
このプラットフォームはリサーチにおいても、重要な位置を占めてくるような気がしてなりません。
みんなのMR.COMさんの直近のエントリーでは以下のような記述があります。
・生活者と企業、生活者と生活者の間のインターラクティブによるエンゲージメントの醸成や共感、協働による新たな価値の共創(Co-Creation)の SMM*の重要性が今後ますます高まる中、リサーチも、生活者の中に入り込んでゆく「ソーシャル・メディア・リサーチ元年」への大きな一歩を踏み出すことが求められています。
Facebook、twitterやこれから登場してくるかもしれないソーシャルメディアで創出される場で「どのように生活者とつきあうか」。
既存のクローズドモニターから視野を広げて考えていく必要がありそうです。