「測定可能であること」が意味するものは

今日のTLに以下のようなtweetが流れていました。

測定できないものは改善できない、って誰かが言ってた。

文脈はよくわかりませんが、このフレーズにはなにか力を感じますねぇ。


「測定できないことは改善できない」というのは、より正しく言えば戦略的な改善の評価ができない、ということでしょうか。
(測定などせずに闇雲に施策を打っても、何本かはヒットするでしょう。
でも、それは非効率ですが。)
対象を測定できるからこそ、改善の方向性や進捗を確認できます。


一方で、「測定可能/不可能なこと」と事象の重要度は独立な関係にあるといえるでしょう。
測定できない(測定をする仕組みが整っていない)が、問題として重要度が大きいことは、ままあることです。
これは、いわゆる、「顕在化していない問題」に直面しているケースです。


リサーチャーにしてもデータアナリストにしても、ある決め事のもとに対象を測定し、トラッキングしていきます。
そのトラッキングにおいて、様々な意思決定の材料を得ていきます。


一方で、その測定対象以外に目を向けることも重要です。測定対象として顕在化させていないものをつまびらかにし、改善可能な状態(すなわち測定が可能な状態)に導くことも重要なタスクの一つではないかと思います。


測定しているものにだけ目を向けることがデータアナリシスではない。
なんとなくそう思うのです。


今日はここまで。