オントロジー?

昨日のレイポインターさんの話でひっかかっていることがあり、それを結構考えていました。


彼が「オントロジー」の概念で情報について言及していました。
様々な背景の・様々なタイプの情報が存在し、定量化されるが、それは定性的に判断されうんぬんと(すみません、細かい部分聞き取れていないです)。
この辺りのキーワードは結構、日頃の仕事を俯瞰的にみようとすると引っかかってくることもあり印象に残りました。

で、オントロジーとはなんぞやということでWikipediaを見てみましたが、さっぱりわかりません。
どうやら哲学の概念から派生した情報科学の概念のようで、そういえばレイさんのバックグラウンドはコンピューターサイエンスと仰っていましたから馴染み深いのかもしれません。


で、もう少しわかりやすのがIT情報マネジメント用語事典
これでも難しいのですが、各構成要素(情報)を特定の目的のために体系化をすると感じのことはなんとなく見えてきます。


レイさんの言っていることとは多分ズレると思うんですが、特定の視点から見たときに情報のタイプとか背景とかがあまり重要な意味をもたらさなくなるという考え方は、様々なタイプのデータを同時に組み合わせて扱うと感じる部分であります。
MRの領域で言えば、定量アンケ、デプス、FGI、POS、スキャンパネル、GRPなどなど。
シングルソースでなくても、マッシュアップ的に組み合わせることがあり、特定の目的に達するためにそれが非常にシームレスに機能していくことがあります。
そのときに、個々の情報よりも、レイさん曰く所の「定性的な判断」、体系化の技術がポイントになってきます。
この部分に非常に長けている人がいらっしゃいますし、当然この辺りはコンサルの方々が得意とする領域でもあります。


あと、レイさんの話を聞いていた時に既視感があって、それはこの記事です。


○東洋経済オンライン;猪子さん、マッキンゼーは嫌いですか?(上)


ロコンド・田中さんとチームラボ・猪子さんの対談です。
リンク先の4ページ目は結構近いことを言っているんじゃないかなぁ、と。
当然、そっから先はいろんな立場での展開があるので、なかなかカネにはつながりにくい話になってしまっているのですが、なんか置かれている状況を上手いこと表していると感じました。


「事業会社の意思決定に資する情報をサプライする」という今より広めのドメインならば、「WoW!」という感動を与えることより、意思決定に機能することが重要であります。
そしてそれは事業会社の誰が、どういう目的の、どういう場で使うのか。
そもそも意思決定プロセスはどうなっているのか、スピード感はどうなのか。
そうしたバックグランド情報をもとに、最適な体系化はどういう形であるのか。
こういうことを実現する構造化テクニックが重要になってくるという話なのかなぁ、と。


ドリルと穴の話がありますが、ドリルの話も重要だけど、今のテクノロジー水準でどういう穴をあけるかを考えようという考え方なのかなぁ、と。
これもまた「王道を歩め」ということですね。


こんなことを言いたかったんですか?と聞いたら、多分、全然違う答えが返ってくるんでしょうが(笑)
でも、刺激的でした。