回帰分析入門

回帰分析入門 (Rで学ぶ最新データ解析)

いまさら・・・回帰分析なんて・・・と思う事なかれ。
多変量解析の基礎中の基礎でありながら、奥が深い回帰モデル。

本書は基本的な回帰モデルを「じっくり・丁寧に解説してわかる」と同時に、応用的なモデル（ロジスティック回帰、ポアソン回帰、多項ロジットモデル、共分散分析など）をこれまたわかりやすく解説しています。

僕の出身ゼミなので手前味噌感はあるのですが、やはり文系学生にも丁寧なわかりやすい解説です。
流行のデータサイエンティストたちは英語論文や書籍でガリガリ当たり前のように身につければいいですが、専門的な教育を受けていないが実務で回帰分析の実施を要請されるような方にはバッチリ向いています。
ちゃんと中身を理解したかったり、なかなか使いどころの多い共分散分析をわかりやすく理解できる書籍は、僕の知る限りあまりありません。
Rプログラムついているのも、実践的ですね。

また、階層線形モデル（マルチレベルモデル）は恥ずかしながら、僕はちゃんと理解できていませんでした。
実務的な要請は結構あるのですが、別のアプローチから取り組むことが多かったです。
ケースバイケースではありますが、しかるべき手続きを踏んで検討をしていく上での「定石」とすべき手法でしょうね。
色々とインスパイアされる内容でもありました。