お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ


糸井重里邱永漢の対談です。
僕は邱永漢を知らなかったのですが、その背景を知らずとも本対談を見ると、人物の大きさを感じることができます。


本書のタイトルは僕にも当てはまっていて、「あ、そうか、そういうことなのか」という気づきが得られるところ多数でした。
生きる上で欠かせないものであり、支配されるものでもなく、自分が生きる上での付き合い方を学ぶこと。
そういうことが対話の中で読み取れるのですが、一般に抱きがちな幻想や誤解を取り上げながら、楽しく読む事ができます。
(あっと言う間に読む事ができる本ですね。)


数カ所、糸井さんと邱さんの会話についていけないところ(僕の経験の範囲では共鳴を得るには至らなかったところ)がありましたが、もっと早いうちに手に取っておけばよかったなぁ、と思いました。


まだネットの普及も萌芽期である2001年の作ですので、ソーシャルメディアも普及する2011年に二人は何の言葉を交わすのか是非聞いてみたいものです。