ネットリサーチへの新規参入

○ネットリサーチの見積もりから分析までをウェブで完結--ジャスト、新事業

今回のリサーチは、ジャストシステムが抱えるモニター約60万人を対象としたもの。ジャストシステムによれば、「モニター品質を他社ネットリサーチサービスと同等とするため、すでに大手リサーチ会社に登録し、アンケートの回答経験が豊富な信頼性の高いモニタを徹底して募集した」としている。


ちょっとよくわからないロジックです。


「他者ネットリサーチサービスとモニター品質と同等にする」ために、「他者登録モニターを徹底的に募集」しているとのことですが、この因果関係は自明ではありません。
他者に登録しているモニター(回答慣れしているモニター)を優先的に囲い込んでも、そのことは高いモニター品質にはつながるとは限りません。
慣れているからこそ回答がおざなりになることだってあります。
(各社はそれを折り込みながら品質管理しているわけですが。)


○Fastask-モニタについて


こっちを見るとかなり品質保持のためのチェックをかけているようです。
そういう意味ではモニター品質は担保されているように思います。
「他のリサーチ会社のモニターソースと同等」ということをアピールしたいために、論理に飛躍がある訴求点を前面に押し出したのかなぁ・・・。


なお、この水準の低価格戦略は個人決済できるレベルなので需要はあると思います。
ただその大きさは未知数です(これはsurveymonkeyにもいえることですが。)
事業としての採算性がどの程度あるか、需要を掘り起こせるか。


また、法人格の企業のみを対象としたサービスと限定している点も疑問です。
需要喚起をする裾野は広いほうがよいように思うのです。
実際にsurveymonkeyの海外での受注先も法人格企業以外の割合が大きかったような気がします。


これも要注目ですね。