ROR
@experigeさんが下記のようにツイートされていました。
ちなみにリサーチオンリサーチは「リサーチ手法に関する研究開発」を意味していると概ね理解いただければ、と。
確かに日本では、この手の話はあまり聞きません。
いくつかその原因を考えて見ましょう。
- やっているけど、メシのタネだから外部に公表しない(だから、しているように見えない)。
- やりたいし、やる力もあるけど、現業が忙しくて研究開発にリソースを回せない
- やりたいけど、内部に開発力が期待できない。
とか、まぁパパッと考えられますね。
他にもあると思います。
1だと、リサーチ業界の発展という点では問題もあるように見えますが、まぁそれも一つの道と言えます。
2は結構マズイですね。細々とやっていくならともかく、パラダイムシフトに対応できないリスクが高くなります。
2よりも3のほうが、まだ救いがあるように思います。外部と上手く組んで、自分の強みを生かした開発に着手すべきでしょう。ただ、コンテンツ自体の開発力はなかなか外部に存在しません。海外では学者が担っているようですが、個人的な印象としては日本のマーケティングリサーチに関連した学者にはコンテンツ開発力が高い人材は少ないようにも思います。あとドクターもってるリサーチャーも少ないです。
ちなみに研究開発は新しいタネを生み出すだけではありません。
既存手法の精度向上、妥当性の証明なども含みます。
これが、なされないのは・・・・カネになりにくいからかもしれませんね。
日本ではネットリサーチ黎明期にかなりの検証がされていたようですが、最近はあまり目につかなくなりました。日本のマーケティングリサーチの現状では、Web調査の受容性は十分に思えるほど高いからかもしれません。
一方で、AAPORの論文などに目を通すと00年代後半にも欧米では細かい研究が重ねられていることに驚きます。
ですが、手前味噌になりますが、下記のような検討はリサーチ品質を担保する機能もあり、結果として業界に資するようにも思います。
モチベーションは“ポイント”だけではない−−ネットモニターの実態とは
こうした取り組みを含む研究開発はもちろんリサーチ会社トップの判断あってこそなのですが、各リサーチャーが意識、志向することで日本のリサーチ水準を高めることにつながるかもしれませんね。
(などど生意気にも言ってみます。。。)
ちなみに、市場環境としておおっぴらな情報交換がしにくいなら、JMRX勉強会など半私的なつながりで節度ある(?)情報交換を行うのも良い形なのではないかとも思います。
今日はここまで。