Harvard Business Review 2011年 04月号

○Harvard Business Review 2011年 04月号


特集は「ソーシャル・メディア戦略論」です。
前回のJMRXで萩原さんも紹介していた特集で、かなり内容が濃いと思います。
(いつもこんなに一つの特集について盛り沢山だっけ、という印象。)


ソーシャル・メディアを取り巻く海外の有名な事例(事件含む)を押さえておくのに良いと思います。


また、ソーシャルメディアの伝播力・影響力を顧客とのコミュニケーションや製品開発、マーケティングプロセスの改善に生かすポイントとして、「誠実に、顧客との約束を守る」ことが、どの事例にも共通して述べられていると思います。
記事にもありますが、このことはソーシャルメディアに特有ではなく、従来から重要であったポイントでしょう。
ただ、ソーシャルメディアが登場し、それに対応せざる負えない時代では、よりそのポイントを具体的に体現しているかがリスク管理を左右する、ということなのだと思います。


特に興味深かったのは以下の記事です。

  • 国別ソーシャルメディアの利用状況マップ:各国の利用状況が一覧できる興味深いマップが掲載
  • 意識調査から顧客の心を読み取れるか:一般的な、電話調査、オンラインパネルに対して提示される疑問について記載。(ただし、個人的には調査に求めているものと本来各調査が果たしうる疑問にそもそも乖離がありすぎる気がする)
  • 「つながり」のブランディング」:「あ、マッキンゼーっぽい」と感じさせる消費者行動モデルの提示。何度か読み返してみたい(1回では全容を把握できなかった。。。)


一読の価値ある特集だと、私も思います。