国勢調査にみる「悩み」
鈴木督久さんによる国勢調査速報値に関して、2005年値と比較して、人口増に転じている点への考察です。
厚生労働省のデータとの矛盾。それを説明するロジック(「外国人を含む」人口だから「増加」)の弱さ。
個人的には総務省の集計・分析担当者はどのような気持ちであろうかと考えてしまいます。
さぞかし、ストレスフルでしょう。。。
鈴木さんは、上記のエントリーで郵送調査後の調査員の処理による影響度を示唆しています。
なるほど、その影響もありそうです。
もちろん、この影響は国勢調査のカバレッジ向上の面ではマイナスではないでしょう。
私個人としては、現在、そして今後の調査環境を考えた上で、カバレッジを向上させるためには有効だと思います。(おそらくそうした判断は内部でなされている?)
ただ、「前回調査と手法を変えた」ことに相当することになり、それ相応のトレンドギャップも発生することになる。
これも実は内部で折込み済みなのではないでしょうか。
精度の悪くなりつつある秤でトレンドを重視するより、精度を良くして今現在の状況を正確に計る。
そういう表には見えない裏の判断がなされているのかなぁ、と妄想したりします。
今日はここまで。