幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学

○幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学


タイトルは自己啓発本っぽいのですが、心理学実験をベースとした人間の予測の不正確さを論じた本です。


著者はハーバード大社会心理学部の教授で、「幸せ」に対する人間の予測の不確実性と我々が感じやすい「妄想・妄信」について、わかりやすい切り口で解釈をしています。


展開の際には、数多くの心理学実験が紹介されており、実験データに基づいて我々が「通念として妄信している」ことを気づかせてくれます。


自己啓発本ではないので、これを読んですぐに仕事や人生のヒントになる、というものではありません。


ですが、我々の思考の仕組みを知ることで「無理のない思考」につながるのではないか、と思います。