「ソーシャル時代の歩き方」を聴いてきた

JMAのセミナー『「ソーシャル時代の歩き方」〜 ソーシャル・メディアを活用したコミュニケーション設計手法について 〜』を聴きに言ってきました。


スピーカーが豪華で、電通佐藤尚之さん(さとなおさん)、博報堂・須田和博さん、ADKインタラクティブ横山隆治さんが揃い踏み。
司会のドコモドットコム・村上氏も「夏フェス」と称していました(笑


内容としては、ソーシャルメディア礼賛といったものではなく、『ツール』としてのソーシャルメディアの台頭はあるものの、核となるものは従来とさほど変わらない、といったことを強調するものでした。
ただし、ソーシャルメディアの台頭は紛れも無い事実であるので、その考慮は今後必須であるとった感じでしょうか。


さとなおさん、須田さんは「流石、クリエイター」といった内容でわかりやすく、情緒に訴えかけてくる内容でした。横山さんは、ロジカルに展開しつつ、ソーシャルメディアを活用したコミュニケーションをする上での組織体制の構築など重要な話題を提供していただきました。


以下、いくつかメモを。


電通・佐藤氏
AIDMA、AISASは今後も通用するが、「それだけでは語れない」場面も増えてくる

SIPSという考え方(これについてはさとなおさんのブログのこことかこことかここで展開されています)


twitter:受信者=発信者の関係。個人には「ソーシャルハブ」としての存在力がある


twitterやfb:
 -情報の拡大には共感が必要。いわば「共感が流通貨幣」
 -能動ではなく受動的な情報享受→「情報に出会う順番が変わる」
 -[fb]情報は「肯定」が原則(いいね!)→双方向の発言がしやすい

・fb:ソーシャルグラフ・オープングラフ→単一のつながりが複層的なつながりへ


・リアルタイムウェブの登場でネット上に時間軸という概念が発生


・広告が終わったという認識は全く違うと思う。


などなど


博報堂・須田氏

・メディアは進化する・人間は進化しない


・自身のキャリアパスのある時点でソーシャルメディアの力を感じる
 -ファイブミニ:体内怪人キャンペーン→ブログ・SNSでバズ発生→次の展開→さらなる食いつきの創出→うかつに展開を止められない状態に(エンゲージメント)


・ユーザーの言葉をよく読むことが重要
 →「なかのひと」をやる=ユーザーとじかに触れ合う


twitter以前と以後で変わった
 →投下型から伝播型コミュニケーションへ


・新しい普遍、が重要


ADKインタラクティブ・横山氏


・広告コミュニケーションは3つのマーケティングメディアと向き合う時代へ。
 -paid media(広告メディア)、owned media(自社メディア)、earned media(ソーシャルメディア


・価値観主導のマーケティング3.0へ→共創


・ツール、テクノロジーが発展しても「核」はある。普遍なものがある。
 →効率論だけでは限界。コミュニケーションのシナリオの構築力が必要。


・企業の体制はどうするべきか
 →集約型、分散型、コンビネーション型
 →ソーシャルメディアに関するトレーニングも必要