プロヴォカティブ・シンキング ―面白がる思考

○プロヴォカティブ・シンキング ―面白がる思考


マッキンゼーの山梨氏による著書です。


本書のメインテーマである「プロヴォカティブ・シンキング」は「感動や感情を刺激し、より前向きに、より積極的に、思考・行動すること」を指しています。
・・・と書くと、なにやら普通の自己啓発本にも思えるのですが、本書で目指しているレベルはそれより高いように思えます。


書中にいくつか典型的な思考パターンが出てきます。
「ヒトマネ君」、「堅実君」、「思いつき君」、そしてプロヴォカティブ・シンキングを体現した「面白がる君」。
「面白がる君」以外の思考パターンの人も、世の中では優秀と見なされている人もいます。
でも、ハードルの高い仕事や未知の仕事に取り組むときの達成度に大きく差異が出てします。
達成度を大きく伸ばすためには、プロヴォカティブ・シンキングを利用することが重要という主旨です。


特に「境界を外す」という主な対策は、非常に難しいと思いますが、必要なスキルだなぁ、と改めて思いました。


僕自身は「堅実君」の思考パターンで、上位者からもそれ故の限界を指摘されることがままあります。
本書を読んで漠然と認識していた自分の思考パターンと改めて向き合うことができました。


以前に紹介した「イシューからはじめよ」と合わせて読むと効果的かもしれません。