JMRAセミナーの感想

昨日のJMRAセミナーの感想についてつらつらと書きます。


会場入りすると、知ったお顔も何人か。
割と地味な内容だと思うのですが、皆さん、興味お持ちなのですねー。


さて、Couper教授の講演開始です。
思っていたよりお若いようで、50代前半とのこと。
喋り方もエネルギッシュです。


私は勝手に「実務家寄りの人なのかなぁ」と思っていたのですが、かなり論旨はかっちりとした学者さんのものでした。


ですので、アクセスパネルの現状で抱える問題点についてはシビアな意見です。
アクセスパネルは非確率抽出ですので、確率抽出のデータと比較すると「代表性」という点では分が悪くなることが多いと思います。
まぁ、これは当然といえば当然の話なのでいまさら(以下略)
とはいえ、やはり学者さんというスタンスからは見過ごすことはできないのでしょう。


また、米国の調査モニター環境の深刻さもあるのだと思います。これは全く私見ですが、日本よりover-saturationの問題は大きいのだと思います。たしかに、限られた資産を,よってたかって、焼畑農業的に使いまわしていれば、長期的視点で影響が出てくることも想像に難くありません。実際の問題として、回答率の低下という問題が米国では起こっているようです。
このような問題を無視して使い倒すのではなく、できるだけ深刻さを回避する方法がとれないか探索・探求するのが望ましいことなのでしょう。日本は・・・まだ間に合のでしょうか?


また、これからのリサーチ」についても語られていました。ソーシャルメディアを用いたリサーチ、MROCSなど。
Couper教授にもまだまだ未知数のようでした。(なので「一緒に考えていきましょう」という発言が多くみられました)
ここは我々も試行錯誤しながら、検討していく必要があるということでしょうね。


マルチモードの話は24日の行動計量学会@埼玉大学で詳しく聞けるようです。
私、出られないんですが、誰か聞いてきてくれるとうれしいなぁ(笑)


今日はここまで。