9.11と突きつけられる問い
9月11日はとっくに過ぎてしまいましたが、同時多発テロが発生してから10年たったとのことです。
9.11当時も衝撃を受けたのはもちろんですが、もう一つ私にとって印象深い場面があります。
大学院のころ、心理統計学を専攻して、日々勉強していました。
まぁ、結構厳格なゼミで、遊びもせずに、毎日分析漬け、翻訳漬け、読書漬け、執筆漬けという、院生の鑑のような生活を送っていたのです。
(だから、卒業してからの社会人生活が本当にバラ色だったこと。。。)
そんな生活を送っているある日、いきさつは忘れましたが、9.11が話題に上りました。
ちょうど、2004年ころですから、事件発生から3年たっていたと思います。
その話題が上ったときに、当時の指導教授がポツリと、
「我々、サイコメトリシャン(心理統計学者)はああいうとき、何か貢献できるんだろうかね・・・。)」
と(いうような趣旨を)つぶやきました。
単なるつぶやきでしたが、その時に「日々、鍛錬をしている我々は一体、社会に対して何の役に立ちうるのか」、という問いを突きつけられたように感じました。
そして、大学を卒業して、社会人となりマーケティングリサーチに携わる今も、時々、この問いを思い出します。
もちろん、鍛錬をしているのは、生活の糧を得るためでもあります。
知識欲や承認欲求を満たすためでもあるでしょう。
一方で、鍛錬をしているからこそ、自分の携わっている領域を活かした貢献が出来る可能性があるような気がしてなりません。
まぁ、何より鍛錬を続けていることが重要なわけですが。。。
今日はここまで。