姿見

このブログでも紹介したことがあると記憶しているのですが、僕にとって大事な、折りにつけて読み返す文章があります。
ここ最近は読み返していなかったのですが。。。

牛込日記:自註 受賞の言葉


この文章は日経リサーチの鈴木督久さんが日本行動計量学会の林知己夫賞を受賞された時に書かれたものです。
鈴木さんはかつて早大の文学部の非常勤講師も勤められていて、僕もその受講生でした。
僕がデータ解析の面白さを知り、マーケティングリサーチ会社を志望するきっかけになった方でもあります。


この文章の中で以下のように述べられています。


もし君が高い志をもって,企業に就職するのなら,アドバイスがある.その会社のことをよく知りなさい.その業界のこともよく知りなさい.できれば産業界全体についてよく知りなさい.そして,よく「仕事」をしなさい.会社にとって役に立つ人間にならなければいけません.どの部署に配属されても,そこでよく「仕事」しなさい.誰よりもデキル奴だとみんなが認めるほどに「仕事」しなさい.もちろん協調的態度を忘れてはいけません.自分勝手は組織の忌み嫌う属性です.そうして君が自主的に「勉強」する分には誰も文句を言いません.

入社1年目のときは、これを道標として仕事をしていました。
入社3年目のときには、視野が狭くなっていることに気づかされました。
入社5年目くらいのときは、あーなんとなくできてきているかなぁ、と思っていました。
今は「あ、忘れかけてるなぁ」という部分があります。そして、「少しだけ」業界や産業界について知ることができるようになっているかもしれない、と感じています。


でもですね、まだまだまだです。
ここに書かれていることの本当の重みが最近になって、芯にしみるようになっています。


自分の姿勢を確認する「姿見」のような言葉です。