メタ視点の分析

メタ分析って言葉があります。

メタアナリシス(meta-analysis)とは過去に行われた複数の研究結果を統合し、より信頼性の高い結果を求めること、またはそのための手法や統計解析のこと。メタ分析とも言う。(Wikipediaより)


メタ分析には系統だった方法が存在するのですが、そうでなくても「いくつもの結果を紡いで新たな結果を求める」という、いわばメタ視点の分析(≠メタ分析)をする機会が仕事をしているとあります。
(リサーチャーの場合だと、複数のレポートの結果から、顧客企業がとるべきアクションについて示唆したり、とかですね。)


この視点の分析は、事業会社のマーケターや戦略コンサルには必須とも言える視点なのですが、なかなか養成することが難しいスキルであると思います。
結果として、各論の並列に止まってしまうことが多いですね。


メタ視点の分析をするには、各論で導出されていることの意味と各論同士の相互の関係の理解だけでなく、当該トピックの構造に関してそこそこ信頼に足る仮説を保有していることが望ましいように思います。
とくに最後の仮説保有は、徹底的な訓練が必要でしょう。


メタ視点の分析ができることは、別の各論の分析を行う上でも重要です。一つ上の視点から、各論の分析の持つ意味を俯瞰できるために、導出する結論の方向付けの実務上の適応性が変わってくるように思います。


ともあれ、メタ視点の分析スキルの養成も一つステージを上げた分析を行う上では必要と思うわけです。


今日はここまで。