地震と孤独

0:30にようやく家に帰り着いた。


今日は午後から六本木でセミナーに出席していた。
そして、地震


2Fの会場だったため、「随分と大きいな」ぐらいの感じ。
直後にwi-fiに繋げていた出席者から「仙台で震度6強らしい」との声。
とはいうものの少しして、セミナーは再開。
その後もスマホtwitterを見ると状況が見えてくる。
とりあえず会社の人たちは無事、地下鉄は止まっている・・・など。


次第に家族など大事な人のことも気になりはじめ、もうセミナーどころではなく、退出。
ですが、地下鉄は再開のメドなし。


これは・・・バスか?
オフィスに戻るべきか、家に帰るべきか。
上司に電話を入れる。上司も外出中のようだ。


とりあえず無事は伝えたので、自分のことを考えよう。
自宅に近い渋谷方面へ歩く。


渋谷に着くと、JRは閉鎖。
ほどなく「本日中の再開なし」との声が。


どーするか。。。
バス乗り場を覗くと、最寄り駅の一つ前までのバスがある!
乗るしかない。


しかし、すごく長蛇の列。
ディズニーランドの比じゃねーだろ・・・。
列の整理が混乱していて、2重に同じ乗り場に並ぶ列ができるなどしている。
これは・・・。


次第に「俺、本当に帰れるのかなぁ」とか「独りでいると不安が増幅するなぁ」などと感じはじめる。
その時、後ろのほうでオバサマの集団が話しているのが聞こえる(70代らしい)。


「こんな寒い中での行列、戦争のときに比べたらたいしたことないわよ!」


そりゃそーだと思った。なんだかホッとした。
見るとオバサマは若い女の人と談笑し始めている。
女の人は強い。


バスを待つこと2時間あまり、ようやく乗れる。
しかし、ここから約3時間、渋滞のなかを動くことになった。


途中車内で男性同士がぶつかったぶつかってないで険悪になる。
直前の女性を見ていたので、全く男ってやつはと思ってしまった。


その後ようやく帰宅。
帰宅後目にしたのは、散乱した本と割れた皿。
ただしちょっと片付けてどうにかなる程度。
よかった。


帰宅後しばらくして、左手にしていたブレスが無くなっているのに気づいた。
満員バスかどこかで落としたのだろう。
身代わりになってくれたのだと、思うことにする。


帰宅してテレビを始めてみた。
津波の画に凍りついた。
被災地の人たちは・・・。


今日は眠れそうに無い。