Designing Effective Web Surveysを見て思うこと

今月開催の日本行動計量学会のチュートリアルセミナーで、ミシガン大学 M・Couper氏が「Visual Aspects of Web Survey Design」という題で講演を行います。


Couper氏はこの他にもJMRAや社会調査協会でも講演を行うようです。


行動計量で行う「Visual Aspect~」は近著の「Designing Effective Web Surveys」の内容に触れるのだと思います。


先日、上司からこの本を見せてもらったのだが、詳細な(正直ここまでやるかというレベル)でWeb調査の様々な側面から検証されていて驚きました。
スライダーによる測定と通常の測定の違いとか、画像の微妙なニュアンスの違いなど。


日本でもこれらの検証は各社あるいは業界団体内で行われているのだと思うのだけれど、一番違うのは知見がPaperで刊行されているか否かでしょう。
Couper氏の著作の中で引用されているPaperの数に、一番おどきました。


検証をすること自体にはコストも発生するわけで、Freeで公開することが難しいのもなんとなくわかる気もします。
とはいえ、調査リテラシーが必ずしも高いと言えない日本においては着実な検証の実施と公開こそが重要なように思います。


今日はここまで。