グラフをつくる前に読む本
グラフをつくる前に読む本 一瞬で伝わる表現はどのように生まれたのか
- 作者: 松本健太郎
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/09/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このところ、データリテラシー向上を目的とした教育用のコンテンツを探していて「すっかり読んだ気になっていた」本書を改めて手にとった(kindleではなく)。
各グラフ表現とその成り立ちを、非常に平易な言葉で解説してくれている。
自分自身があまり類書に触れていないだけかもしれないが、こういう構成は初めてで純粋に楽しかった。
展開が急だったり、表現がクセが強いとこもあるのだけど、読者の敷居を下げる上では効果的なんだろうな、と思う。
また、脱線、といいつつ、データを読み解く上での重要なポイントが組み込まれていて、単純に「グラフをつくる」だけでなく、ただしくデータを読み解く技術を学ぶことができる。
これからデータを扱う人/扱っている人の点検にとても良い本だと思う。
あと、巻末のデータジャーナリズムの章は実例や読み物として価値があるのだが、「オープンデータでここまでできる」ということを示してくれている。この点も初学者の視野を広げる意味でとても良い教科書(に見せない読み物)として機能的だと感じた。