データドリブン

巷で「ビッグデータ」が話題になり、ワードとしては定着してきたのかなぁ、と思います。


この間、この話題については僕は公に触れていませんでした。
なんかですね、気持ち悪さも感じつつ、かといって否定するわけでもなく。
一概に役に立たないと切り捨てるのはなんか雑な気もしていまして。


ビッグデータといったときに、広義・狭義の定義とは別に「大量のデータを扱う」ということと、「データドリブン(僕はデータに基づいて意思決定、アクションを廻していくという理解です)」が混在しているように思う訳ですね。
どちらが正しいとか、良いとかそれはどうでもいいんですが。
ただ、この二つの関係性をちゃんと理解しておきたいなぁと。


大量のデータを扱うから、データドリブンになるわけではない、ですよね。
実際にビジネスやその他の領域でも意思決定に資するデータ及びそれを知識の形にする分析は、現実場面を捉えていることが必要条件と思います。
データドリブンであることは僕も微力ながら進めていきたいと思っています。
(また余談ですが、既存の非データドリブンの領域を駆逐しようとする必要はないと思っています。
非データドリブンも理にかなっていることが多いように思います。また、優れたデータアナリスト・エンジニアはその領域への理解も柔軟ですよね。これは僕も驚いた。)


もっとも大量のデータだから見えてくる世界もあるでしょう。
ハンドリングコストも下がっている。
ただ、それでも利用可能な状態にするのは容易ではありません。
何をしたいかによって投資が異なるのは当然な話で、現場の人間はそんなこと百も承知しているかと。


ところで、2000年代も同様のブームがあり、投資され、そして実にならなかったという過去もあります。
それは何故だったのでしょうか?
データの環境のせいでしょうか?


昨今のデータ解析ブームは、たしかにWebの発達でデータ解析が適用されることがキモとなる領域が出てきたことは大きいです。
しかし、現在はWeb関連の業界以外でも注目をあびています。
今の動きは、新しい領域へのフォーカスだけではなく、過去の再チャレンジも含んでいるようにも思えます。
(まぁ・・・僕も正直よくわかんないんですけど。)


とはいえ、今がデータドリブンな意思決定を普及させるチャンスであることはやはり否定しがたいです。
世の中の注目が集まり、企業トップの視野にも検討に入れない訳にはいかない状況ではあるでしょう。
このとき、この場で、「しっかりと結果を見せる」ことがまず、そしてなにより重要だと思います。
場合によっては、データの大きさや、使っている手法にこだわるのも素敵かもしれません。
いずれにしても、「データに基づく意思決定」を高低ハードルを問わず、メリットをちゃんと伝えたい、と思うんです。


ちゃんと伝えて、結果を出す。
言うは易し、行うは難し×3。
そのために仕事をしたい、と改めて思います。